小学校受験準備をブラッシュアップ
「幼稚園と保育園の選択」
「小学校受験で合格しやすい幼稚園はどこですか?」
未だに無くならないのがこの質問ですが、答えは…
「そのような幼稚園はありません」です。
「保育園だと子供の合格は見込めませんから、幼稚園に転園してください!と言われたのですが、本当ですか?」
これも多いですが、答えは…「本当ではありません」です。
特に私立幼稚園や小学校受験の無い地域で育った方は、疑問にも思わず、信じてしまうことが多いようです。しかも保育園に通っていたとか、我が子だけしか受験しない園にいて、全て結果が駄目なら 「こんなに頑張ったのだから、そのせいで落ちた筈だ!やっぱりあの時いうことを聞いておけば良かった!」と思うのも無理はないでしょう。
私が電話相談で「必要ないですよ」なんて呑気に答えていたら、私は永久にうそつき呼ばわりですよねきっと。
でも、何度聞かれても答えは一緒です。
会社だって、大企業ならともかく中小企業だったら、出身地域が初めてだとか、高校や大学名を聞いて初めてと言われることもあると思います。
受験生の親の出身や、最終学歴。職業勤務先は差別に繋がる可能性があるので、現代では一切記入欄がありません。アピールしたい人や、面談を円滑に進めるために備考欄に記入したり、願書の文章に触れたりするのは構いませんから、実際にはほとんどの方が記入しているのですが、書きたくなければ書かないでも済ませられます。
警察の仕事をされている方は、絶対に記入してはいけないことになっているので、たとえ聞かれても「会社員です」でおしまいです。それ以上聞かれても「職業上申し上げられません」で相手を理解させます。
子供の条件も同様で、何ら分け隔てなどないのが受験です。保育園であろうと受験生がいない幼稚園であろうと、相手が見ているのは「人そのもの」です。そして要求に応えられる育ちや能力が身についているかです。
もし、不安が消えないなら転園しましょう。準備しやすい環境の幼稚園を選びましょう。共に闘える親がいる園を選びましょう。
仕事を辞めるわけにいきませんから、保育園生は幼稚園への転園の必要はありません。無理してご両親の負担が増えるほうがよっぽど心配です。
もう長い時間染み付いた「保育園育ちの子」の色は、慌てて幼稚園に転園しても急には消えません。生活の場である保育園の色と、親と一緒の時の色を変える必要のある学校もありますが、それよりも保育園で十分に他の子供と交遊して刺激をもらっているか、常に保育園にチエックする方が大切です。ずっと一人遊びしている子供って意外に多いのですが、先生方も成長待ちとのんびり構えている場合もありますから、要チェックです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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