幼小受験準備をブラッシュアップ
「受験情報の真実を見抜く為に必要な父親の存在」
幼稚園や小学校受験の情報源は様々存在しますね。
代表的なものを並べてみると…
①大手塾のマニュアル本
②情報サイト
③ネットの掲示板
④書籍
⑤マスメディアの受験情報
⑥保護者の交流による口コミ情報
これらは、昔バブル崩壊前のやっと中学受験が盛んになり始めた頃には、①や⑥を除きほとんど存在しませんでした。今は情報や知識をウエブで簡単に入手できます。受験や説明会日程がHPで発表される時代ですから当然です。
しかしながら、情報を入手しやすくなった為に起きる問題点も数多く出現してしまいました。代表例が掲示板情報ですが、最近ではさすがに参考程度にすべきと判断される方が増えてきたようです。
幼児教室や習い事、幼稚園の待ち時間等に交わされる会話での口コミ情報は、昔の井戸端会議や、床屋(美容院)情報のごとく、現代でも最も安易に取得できる情報源です。
残念ながら、私の知る限り口コミ情報の多くは、ほとんどが裏付けのない都市伝説です。
個人の情報の多くは受験に臨み不合格になった方の「言い訳」や「理解不足」「被害妄想」…等々を基にしたものです。気持ちはわかりますが、挫折に弱い現代の保護者は「なぜ不合格になったのか?」についての考察を避けてしまいます。
始末に悪いのは、ねじまげた解釈を会う人ごとに伝えて回る人でしょうか…。聞いている人は皆「他人の不幸は蜜の味」ですから、「残念ねー」「運が悪かったのよー」「教室が悪いんだわー」の甘い言葉で「もっとあなたの言い訳を聞かして!」の気持ちで良き聞き手になるのです。「伝言ゲーム」は遊びだから面白いのですが、誤った伝言情報はこうして始末におえないものとなっていきます。
情報過多の時代です。情報源から真実を見抜く事の大切さを知ってください。折角親から授かった頭と人生経験をもっているのですから、自分の頭で考え判断する癖をつけてください。信じやすい方は特に意識していた方が良いでしょう。
ところで、私は昔から自分の教室に父親が訪ねやすい環境を用意してきました。なぜならば父親は受験準備等を仕事のような感覚で見ることができて、よき協力者になりうるからなのです。実際、三か月に一回面接にいらして次の三か月にすべきことと現状認識、願書と面接の準備、志望校選択…仕事で結果を出すごとくに確実な準備を重ねる方がおられますし、年長クラスだと土曜日の授業解説に必ず参加する父親も存在します。(私たちの教室は母子分離指導+別室指導解説です)
父親が仕事と考えて相手を研究し、客観的に判断することも可能です。仕事に一か八かはありません。全て成功するのは無理だとしても、後に残る財産や功績を残したり、本命の相手でなくても他社(園や校)には売り込みを成功させるでしょう。
成功(合格)の二文字のために感情的にならず、冷静な分析と実行力が必要なのは仕事も受験も同じです。母親が主体の受験ですが、分析力のある父親が良き理解者であることは、実はとても重要な事なのです。
最近はワーキングマザーが多く、私の教室でも三分の二以上のお母親が就業者です。これからの時代、私立の費用を賄える層としてもっと増えていくでしょう。
それだけに母親が受験を父親のごとく冷静な分析で判断できる方が増えています。でも女性は母性が前面に出て感情的な判断しかできなくなる例もよくあるので、ますます父親の存在が大きくなると思うのです。
このように父親が受験に無責任でなく、よき理解者であるご家庭は結果をだせる家庭です。母子の「二本の矢」より、父親をくわえた「三本の矢の」方が強いのです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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