小学校受験準備をブラッシュアップ
「受験をする理由を子供に伝えるタイミング」
真っ当な幼児教育は素直な子供を育てます。素直な心は「人間力の原点や社会性」を育て、附属に合格する条件や入学(園)してから伸びていく原動力を生み出します。
しかしながら、それらは「継続は力なり」の言葉のように地道な努力の積み重ねで成り立つものです。それには保護者が子供に受験の意味を正しく理解させる必要があります。素直な子供であっても、人間ですから自分にとって意味のあるものでなければ継続する事は不可能なのです。
両親が(特に母親が)、子供に一言で理解できる「受験をする理由」を伝える必要性があります。大抵の母親たちは幼稚園や学校がこんなに楽しいところだとか、とても良い設備や人的環境であることを、子供に理解可能なように一生懸命に伝えていることと思います。
でも、残念ながらまだ人生経験の少ない子供に、どんなに噛み砕いて伝えても、未知の事の素晴らしさは理解不可能です。年長児などは「理解したふり」をするかもしれませんが、それは親へのいたわりのようなものにすぎません。
私も、生徒達に「何故、こんな勉強とかしなきゃならないの?」と聞かれることがよくあります。そういう時は「君はママの事好きか?」と聞きます。たいてい「叱られることもあるけど…好きだよ!」と答えます。
「ママはね、好きな小学校がいくつかあってね、自分が通いたいんだよ。でもね、子供じゃないでしょう。だから君が通ってくれればママとして行けるじゃない。そして先生達と話したり運動会で応援できるじゃない。だから、ママの為に頑張れば?ママを喜ばせてあげようよ」と軽い感じで伝えます。(パパが大好きであれば、対象がパパに代わるだけです。)
子供にとって母親や父親は必要な存在です。世の中で最も大切な人です。どんなに厳しくされても無用な存在にはなりません。だから母親や父親の為だと思ったら努力できるのです。教師が「好きな学校があるから頑張ってよ、見に行くからさー」といっても頑張ってはくれないのです。
教師ではなく、親が聞かれた場合は、「私が」に代えるだけです。そして「私の夢をかなえてくれたら嬉しいなー、最高のプレゼントだね」ぐらい言いましょうか…
つまり子供は「親の夢の為に努力すること」になるのです。
子供にとって親は神様です。幼児期は親無くして生きていけないことを本能的に知っているのです。いつも母親や父親に願い事ばかり言っている子供が、親の真剣な頼みを聞き入れる時が訪れたと考えてください。
どうぞ、大切な親の願いを心から訴えてください。但し、子供から聞かれるケース以外は、我が子に伝えるタイミングは、第一子の場合その子の精神面の発達状況によって異なります。
そのタイミングさえ見誤らなければ、子供が独り歩きする原動力となります。目標無きものには向き合えないのが子供ですから…
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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