幼小受験準備をブラッシュアップ
「歩け 歩け!」
高齢者の私には、「歩く」事の大切さは言われなくてもわかりますが、幼児にとってはその大切さが理解出来る筈もなく、歩く距離の多少は親次第と言うことになります。
子供の歩く姿を初めて見た親の喜びもつかの間、今度は転倒への心配をするのが親というものです。外出して手を繋いで歩く時も、歩行者だけでなく最近は自転車やランナーも多いので、冷や冷やしながらの外歩きだと思います。
それでも毎日外出していれば、階段や坂道などの歩行にも慣れ、母親も徐々にコツをつかむものです。
最近は習い事も低年齢化して、子供連れの母親は時間を気にしながらの移動も多く、どうしてもベビーカーやバギーを利用しがちです。
歩けるようになると乗りたがらない子もいれば、「抱っこ抱っこ」とすぐに言う子もいて様々ですが、ベビーカーやバギーにばかり載せて移動していると、どうしても足腰が弱くなるのです。運動量も少ないことから食の細い子にもなりがちです。
幼児教育の仕事をしていると、口ばかり達者で身体能力が低く、根気の無い子もよく見ます。根気のある無しは、遺伝的な要素もありますが、人間は楽な方になびくものです。ご両親がもう少し歩かせていたなら、根気のある子になったのではないかと思う事も多々あります。
ならば体操教室や水泳に通わせれば良いではないかと思う方もおられますが、週に一二度の教室で身につく技能的なものではなく、根気や我慢強さはやはり日々の継続でしか身につきませんし、どんなに良い教室に通っても基礎体力の無い子供に技術の定着は見込めません。
子育ては、親子共に恵まれた環境だけで行えるものではありません。、雨や風の強い日などの楽ではない状況でも子供と一緒に歩くことで、道端や町の様子などから新たな発見も生まれます。そして寒さや暑さなどの過しにくい環境下で耐える気持ちも生まれます。
幼い子にはとにかく「歩け 歩け!」と言いたいのです。保護者にとって楽ではないでしょうがどうか実践してください。後で後悔しないように…
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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