幼稚園受験準備をブラッシュアップする
「幼稚園受験の準備っていつから始めたら良いの?⑴」
この質問をこの仕事に就いてからどれだけ聞いてきたことでしょう?
小学校受験を含めると数えきれないほどの数だと思います。
幼稚園受験準備を始める時期ですが、その時期は子供の発達や家庭の条件によって異なるのが当然ですから、例を挙げて説明してもきりがない程のケースがあります。
意味の無い一般論や経営の都合を考えた回答を避け、保護者自身で決められるようにお伝えしていくのが私のブログの目的ですから、私なりの返答をさせていただきます。
受験に関係なく、幼児にとって大切な時期があります。最初は赤ん坊から脱皮し、歩行可能となる時期から2歳児の頃です。この時期の子供は本当に可愛いですね…でも将来の成長の為にはとても大切な時期ですので、意識して欲しい点を挙げてみましょう。
・天候や季節に関係なく沢山歩く習慣をつけ、暑さ寒さに負けない我慢強さと基礎体力をつける。
・話や指示を聞く姿勢を育む。
・床でゴロゴロさせず、座る・立つの姿勢を維持できるようになる。
・待つ事ができる子供に育てる。
・物事に取り組むことの楽しさを理解させ、興味の無いことでも嫌がらずに取り組める子供に育てる。
・好きな事を行っていても、要求されたら止めて切り替えのできる子供に育てる。
・生活力を身につけさせる。
・大人と子供の区別をつけさせる。等々
集団(社会)で生きていく為に必要な事ばかりですから、二歳の時点で基盤を身につけるべきです。保護者の協力を仰ぎながら教室の指導で身につけさせる覚悟を、教師も持つべきです。
保護者の生活習慣や、共稼ぎなどの条件によって難しさもありますが、心掛けて頂くように働きかけます。保護者にその大切さを根気よく伝えていくのも教室の使命です。子供以上に保護者へのレクチャーが大切なのは言うまでもありません。しかも一般論では無く、各家庭に応じたものであるべきです。
子供が幼いうちに、我が子の資質・気質の特徴を見抜き、向き合い方、手の入れ方を学ぶ事が出来れば、後々の子育てに余裕を持てるので、保護者が様々な事を学ぶための場として幼児教室の存在は大きいと思います。
以上の理由で、2歳児の時点で上記の条件をある程度身につけていれば、三年保育や二年保育受験だけでなく小学校受験の基盤作りにもなるのです。「いつから始めたら良いか?」の質問の答えとして、三年保育受験準備対象の「最年少クラス」の集団教育は大切であると確信しています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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