暁星幼稚園・小学校の面接についての考察⑵　小学校編

2022.11.14
島村美輝の合格バイブル

暁星幼稚園・小学校の面接についての考察⑴では、暁星幼稚園受験の質問例を中心に考察しましたが、今回は小学校編です。

当会は暁星については幼稚園志願家庭の方が多く、順調に結果を例年出していますが、小学校については、東京都に５０校以上の私立附属小学校があるので、年による志願者数の増減が目立ちます。本年度は少数の受験に留まりました。

【令和４年度の質問例】

※出願時にアンケート提出があります。

【令和３年度】『登下校中の児童が騒いでいます。その児童の保護者は近くにいますが注意しません。この様子を見て、どのように思い、その場でどう対応対応されますか？』

【令和４年度】『お子様から「神様は本当にいるの」と質問されたら、どのようにお答えになりますか、具体的にお書きください。』

理事長先生から「アンケートはいいかな…」の一言から始まる。

（アンケートからの質問はしないという意思表示ですね、勿論受験者全員がそうとは限りません）

・こちらは宗教校で、毎日お祈りがありますが大丈夫ですか？

・（性教育の絵本「大事　　を見せて）性教育についてどのように子供に教えていますか？

・ITデバイスについてご家庭のルールはありますか？

・SDGs(エスディージーズ）ボランティアについてどのように思われますか？

・春の入学までに、習い事をさせますか？

・三連休の後に「子供が休みたい」と言ったとします。

　平日に学校を休んで旅行に行くことについてどう思われますか？

・「ベテランと若手」「男性と女性」担任を選ぶなら好みはありますか？

・必要書類などの提出は、ギリギリの方ですか？早めですか？

※ご両親の回答については、入学されるご家庭への配慮で当ブログでは載せません。

※SDGs(エスディージーズ）⇒持続可能な開発目標

約１０分の面接時間でしたがテンポ良く対話が続きました。

一昨年までは、両親面接中、カードゲームなどを教師と子供で行い、勝負の結果を踏まえて「声をかけてあげてください」のような父子関係が普段から構築できているかを重視したものでしたが、、子供の考査中を利用し、暁星の好む保護者かどうかを見極める事に徹した面談に昨年から変更されました。

回答に関しては正解がありませんし、個人情報に繋がるのでこではお伝えしませんが、質問内容に「お子さんの様子」や「子育てで気を付けている事」「長所短所」などのようなマニュアル本に載っているような一般的質問ではありません。

経営者、商売人家庭中心だった頃の暁星なら問わない、法人勤務者や国家資格を持った職に就く保護者を中心にした暁星小に相応しい、「大学受験校としての暁星の価値を理解し、その場で考え即答できるシャープな保護者を選ぶ」意図を感じる質問です。

「キリスト教の附属であることの意味を理解している家庭が望ましい」という、幼稚園ならではの質問内容は考察⑴　幼稚園編で確かめて頂きたいと思いますが、敷地の広さや自然環境、校舎や設備の新しさなどを優先としない都心の学校との相性の良いご家庭を望んでいるのは、戦後の暁星幼小共通のものであることは間違いのないところだと思います。