教室の会員中の中で、私立附属幼稚園や小学校出身者は、例年10%程度にしか過ぎない事を体験指導時やカウンセリングの機会にお伝えすると、皆さん一様に驚かれます。
勿論、個人の先生や多店舗系教室の一部の中には、比率が高いところもあるでしょうが、私立附属小学校は全国の小学校の1%にしか過ぎないのですから、附属幼小出身者以外のご家庭が受験生の大部分であるのは当然のことでしょう。
ところで、第二回&第五回模擬テスト(特別回)はペーパーを出題しない考査です。
「ペーパーが出題されないのなら…」と考えて、ペーパー重視校だけを目指している外部生家庭が、第一、三,四、六回の総合回だけを受験されるのは当然というものです。
しかしながら(特別回)の受験者に、結果と共に配布する資料のデータから、総合回と保護者層の微妙な違いが見えてきます。
*氏名・出題内容は隠してあります。
・過去三年間の第二回模擬テスト(特別回)の受験者数は69家庭
・両親何れかが私立・国立附属幼小出身者であるのは14家庭 約20%
・附属幼小に在園(学)する兄弟姉妹がいる家庭は13家庭 約18%
このデータからわかるのは、「模擬テスト(特別回)」の受験をされるご家庭は、以下の⑴⑵の附属小を志願校の中心にする傾向があるということです。
⑴近年ペーパーを出題していない、行動観察や個別考査重視の幼稚舎や立教、学習院、成城学園のような附属小。
⑵ペーパー・個別・行動観察・運動・絵画・制作…をバランスよく出題するほとんどの女子校や共学校(国立大附属も含む)
⑴⑵の附属小は、ミッション系女子校のように大学受験率の高い学校も含め、育ちを重視する教育環境、人的環境傾向の強い附属小学校がほとんどですから、それらの育ちの意味を理解している出身者や親族の多いご家庭は、ペーパー偏重の受験準備だけでは合格条件を満たしていないという見方をしているからこそ、この特別回を選んでいるのでしょう。
当会の会員は、第一志望が暁星や雙葉各校、東洋英和、白百合学園、農大稲花、森村、桐蔭、光塩、カリタス、西武文理、さとえetc.の大学受験校や、洗足学園、宝仙、都市大附属、精華、目黒星美etcの中学受験校を第一志望校にするご家庭もおられるのですが、通会されている間にペーパー偏重や過去問中心の準備だけでは、小学校受験の考査で力量を発揮できる子供にはなれないことを理解されます。
だからこそ、全六回の考査全てを受験し、我が子の総合能力だけでなく精神面の成長も判断できるデータとして利用されています。
当会の会員は、他の教室の総合模擬や志望校別テストにチャレンジしています。しかしながらやみくもに受けているわけではなく、主任教師に相談をしながら有効利用をされています。勿論外部テストに弱い子もいますし、当会より良い結果を出す子供います。
その結果に一喜一憂するのは無理もありません。でも、場慣れしている当会の模擬の結果は各子供の真の総合力です。
その総合力を基に、これからの六か月間で「考査会場で力量を発揮できる子供」へと磨きをかけましょう。それが私達教師の仕事だと思っています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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