11月 2日(火)宝仙学園小学校(AO)の合格報告を頂きました。
中学受験を目指す家庭にとって人気の宝仙学園小学校は募集人数70名ですが、内部進学者を含めた人数です。ただ、卒園生の三分の一程度(15~20名)しか内部進学ができないので、小学校受験で50名以上の入学者(年によって異なる)がいる計算になります。
幼稚園から系列小学校への内部進学希望者を全員合格にしない歴史を持った幼稚園の代表格は、古くは晃華学園、そして光塩女子学院ですが、確か二十年以上前に晃華学園、続けて光塩女子学院も、希望者の内部進学率を上げたように聞いています。
系列幼稚園からほぼ全員系列小学校に進学するのが、私立・国立附属幼稚園の常識のようですが、小学校受験で入学する子供に近い発達条件を満たしているかどうかを、夏休み以前の内部進学テストで判断するのは、幼稚園と小学校の選びが大きく異なるからで、宝仙学園も含め光塩女子学院も、一般幼稚園同様の地元在住家庭が多数を占める背景があるからです。
経営面でどちらが優位かはわかりませんが、有名附属幼稚園は、通園一時間以上の遠方在住の家庭の子供も認めるほどの、「親子共に園に相応しい家庭かどうか」を選びの基準にしているわけですから、宝仙学園幼稚園は異なる選びの基準を持っていることになります。
「三分の一」の内部進学率なら、内部進学を一切認めない方針でも構わないような気もするのですが、幼稚園と小学校の考える妥協点があるのでしょう…私がその是非を云々する必要はないと思います。
AO受験の競争率は男子が2倍、女子が1.3倍程度が平均のようですが、知能検査125以上が基準のようですから、甘く考えない方が良いでしょう。
それでも、一般は10月18日~11月6日(2021年度)という、都心部の受験結果がある程度判明してからでも可能な出願日程の為、例年4~6倍の競争率ですから、宝仙小学校で中学受験をするのでしたら、AOが絶対お薦めです。
しかしながら、人気の一貫校狙いではあったけれども力及ばずの結果であっても、性格や行動面が幼いタイプの子供は、10月から11月初旬にかけての受験経験を通じて、急成長する子供が結構多いので、諦めずに一般にチャレンジするのは悪くない選択です。
実際私の教室でも、男子の例が多いのですが毎年合格者を出しています。慶応横浜初等部の受験が残っている家庭や、学芸大附属、筑波、お茶の水女子大附属の抽選通過者の考査に臨む意識を高める為にも有意義な機会だと私は思います。
今日、合格報告を頂いたご家庭は、宝仙学園が第一志望でした。
心からお祝い申し上げます。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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