白百合学園幼稚園の本年度の選び… part1

新園長初考査となった本年度は、コロナ感染対策の時短を意識されたのか、一次考査で例年行われてきた子供の考査を行わず、親子面接のみを行いました。一次合格をされた当会のご家庭は、子供中心の二次考査も全員合格と力量を発揮されました。

 

新園長に就任された広嶋育子先生がどのようなご家庭を選ばれたのか…今年受験を終えたご家庭だけでなく、来年以降の受験を考えているご家庭にとっても興味深いことと思います。


モンテッソリ―教育に関する前園長の川崎苑子先生の説明会での解説は、宗教教育や保育内容について知識の薄い多くの保護者にとって興味深い内容でした。志願家庭の中で高い割合を占める医師家庭にとっては、脳科学とモンテッソリ―教育の関連についての解説の効果は大で、母親主導になりやすい幼稚園受験への父親の意識を高めました。

※だからといって園に相応しい保護者というわけではないのですが…

 

園長や校長は附属幼小の顔とも言える存在です。説明会での解説に加えて、その人柄や存在感の大きさは附属幼小の出願者数を左右すると言っても過言ではありません。それだけに、ご両親と園の距離を縮め、高い志願者数を維持された川崎先生の功績は計り知れません。
 

ところで前園長は、出身者や在園生の姉妹に厳しい結果を出す方でした。その噂は徐々に広まり、割合の高い無縁家庭にとって、白百合幼稚園は門戸の広い幼稚園と認識されるようになっていきました。

 

確かに「親を絞り込む為」と捉えてもよい一次考査の選びは、他の園と比較しても無縁家庭中心であったことは、当会の過去の合格歴を見ても間違いないところでしょう。

 

在園生の妹の合格率の低さも目立ちましたから、本来これ以上ない縁である筈の在園家庭の準備には当会は特に気を遣ってきたように思います。

 

在園生経験を積んだ母親の中には、「白百合幼稚園の保護者らしさ」に拘り過ぎた結果、長女の受験時にあった自分らしさを無くしている事に気付かない方がいます。これは幼稚園だけでなく、全ての附属幼小受験にも当てはまることですし、合格に結びつかない原因となります。

 

そんな事を意識するぐらいなら、次女を長女以上に磨き上げる方がずっと大切です。二人目の子育ては手抜きになりやすいだけに、導く教師の責任は重大です。

 

初めてであろうと、在園家庭であろうと、川崎先生の一次考査の選びは、在園生らしさを身に着けている保護者像を追い求めていたのではなく、母親それぞれの人的魅力であり個性重視でした。勿論、信者家庭らしい存在も忘れてはいません。

 

よく見かける白百合らしさを身に着けた母親達の姿は、在園生の親として通園を重ねている間に身につけていくものと考えるべきです。入園もしていないのに在園保護者を意識するのは無意味であることをそろそろ理解すべきでしょう。

 

父親の好みもはっきりしていました。押し出しの強さや濃すぎる存在感は好まれず、母子の後方からにこやかな表情で見守っている父親の姿とでも言えましょうか、プロテスタント系や一部の無宗教校の父親像にある、社交性や家長としての存在感の強さは無用でした。

 

一方子供の選びはどうでしょう。例年知育発達重視ではなく、親が丁寧な子育てを心掛けた結果、生活面や社会性の原点を身に着け、素直で子供らしく依頼心の少ない心の成長を感じる子供を選んでいました。

 

あとは、ブログではお伝え出来ませんが、川崎先生ならではの親子の好みもありましたね…

 

次回part2では、新園長に就任された広嶋育子先生が、どのような親子を選ばれたのかについて、発信しようと思います。

 

part2に続く。

 

 

 

 

 
 

        麹町慶進会 塾長 島村 美輝         
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