「青山学院⑻ 初等部教育の柱」第五章 プロテスタント附属編⑪

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「青山学院⑻」 第五章 プロテスタント附属編⑪

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 『青山学院初等部教育の柱 成長の記録』


 青山学院初等部教育の柱とは何か?と問われたら何を思い浮かべるでしょう?

⑴祈りに始まり、祈りに終わる礼拝を通じたキリスト教教育

⑵洋上公開、雪の学校を代表とする附属小学校最多の宿泊学習

⑶ファミリーフェアを象徴とする初等部ならではの行事

 

青山学院初等部は私立らしい私立附属の代表格ですが、その理由となる初等部教育の柱の数々は、両親の志願理由の軸となるものばかりです。でも青山学院初等部にしかないもう一つの柱を忘れてはいけません。

 

それは⑷「成長の記録」です。

 

公立小学校を卒業した人が、その育ちの中で避けて通ることが出来なかったもの、それは学期末に渡された通信簿でしょう。通信簿に記入された担任の評価に一喜一憂した記憶は一生消えるものではありません。

 

しかしながら青山学院初等部は成績で生徒を評価しません。相対評価の象徴とも言える、公立校の通信簿と言えるものは存在しないと言ってよいでしょう。でも、自己評価の象徴である「成長の記録」は、初等部の六年間を通じて子供の成長に欠かせないものとなっています。

 

「成長の記録」とは何かを簡単に説明しましょう…

 

初等部生が、自分がどのような人間であるかを理解する為に、今学期自分が何を出来るようになったかを判断する為の証しとして以下のA~Cを書き出し、親とその事について話し合い、担任に提出します。

 

担任・親・生徒の三者面談の場で、今後その為に「何をすれば良いのか?」「どうすれば良いのか?」を話し合い、担任からアドバイスを受けて、三者が問題意識を共有。

 

A⇒今学期出来るようになったことを10以上

B⇒今学期出来なかったことを5つ以上

C⇒次の学期に出来るようになりたいことを3つ以上

 

その内容は、「生活」「趣味」「勉強」「性格」「行動」etc、どのようなもので良く、例えば「忘れ物が多い…」のような改善したい事でも構いません。


なら、色々考えてはみたものの「まぁいいか…」で済ませてしまいそうですが、子供は純粋だからこそ、自分を見つめ直すことが可能です。しかも親と先生に共有されてしまうわけですから逃げようがありません。

 

青山学院初等部の教育を授けた親も、授かった子供も、生涯忘れない思い出となる「成長の記録」。加えて担任と保護者を繋ぐ架け橋となる膨大な「交換日記」もあります。これらは、日々流れてしまいがちな子育ての指針となり、我が子だけでなく両親自身の成長をもたらす結果となるでしょう。

 

恐らく家庭による取り組みの差は大きいでしょうが、親子が真面目に取り組み続けたならば、正に「継続は力なり」の結果を生む事でしょう。

 

私立らしい私立の代表校、青山学院初等部…お勧めです。

  

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