10月から11月にかけて行われる幼稚園や小学校受験の頃、世の中はどうなっているのか?
今回の新型コロナ感染による影響は、不景気と放射能汚染を背景としたリーマンショックや震災後の私立校人気低迷期とは異なる、「感染不安」という問題が投げかける様々な変化。
一般社会では興味の対象にもならないけれど、幼児教室で今最も話題になっているであろう「幼小受験の考査内容と考査方法の変化」について、主任と時々話します。
過去問について研究している保護者は多いのですが、その考査内容や進行が大幅に変えられてしまう事態を想定する保護者はほとんど存在しないでしょう。しかしながら今回だけはその可能性が大かもしれないことを予想しておくべきでしょう。
生活力を確かめる考査なら、これまで使用してきた教材とは異なる物で行う(例えばその都度除菌しなくてはならない教材は使用しない)
制作なら、ハサミやセロテープ等の道具を使用しなくても出来上がるものを用意する。
行動観察なら、接触が少なめの内容で観察するetc.
領域が広く分野も多い小学校受験や、能力の高さよりも他者との関りや生活力、育ちを観察する幼稚園受験は、四科目のプリントで考査を行える中学受験以降とは全く異なる考査です。それだけに「新しい生活様式」を意識する状況が続いた場合、これまで通りの考査を行う保証は無いと言えるでしょう。
ただ、幼稚園・小学校受験の考査の出題には、全て狙いがあるのです。その狙いを外すような考査を行う筈がないことを念頭に置いて考えれば、手法や教材が違っても子供の選び方は例年と変わるものではない事は断言しておきましょう。
以前、学芸大附属世田谷小で、モニターを利用した考査を行っているために、モニターを使用した練習をしないと合格できないと思い込む方がおられましたが、実際には子供の順応性は高く、モニターになった程度では戸惑うことはなかったように、過去問に縛られた間口の狭い準備を反復するようなことさえなければ、行動観察出題校がいきなりペーパー主体になったり、その逆だったとしても子供が戸惑う事は無いのです。
とはいうものの、子供の前の岩を事前に取り除くような子育てを続けたならば、考査現場で立ち往生するような子供になりかねませんから、やはり親離れ、子離れを心掛けた子育ては受験の有無に関わらず必要条件であることは申しあげておきましょう。
思考力upの為のペーパー指導のツボ⑴
小学校受験のペーパー教材を用いて、お子様の思考力を伸ばすために、 ご家庭でお母さんが、どのように指導すればよいかについて講義させていただきます。
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麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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