11月13日(水)桐朋小学校の合格報告が届きました。
一次考査(例年平均8倍程度)合格者のみ、二次考査に進める選抜方式の代表格は調布市の桐朋小学校です。類似の考査方式の慶應義塾横浜初等部よりかなり以前から行っているのですが、元々は違いました。
系列幼稚園から40名の内部進学者がいるため、男女30数名しか合格できないところに、例年300名近く(男子が6割)が考査に臨むのですから、この考査方式を選択せざるを得なかったのでしょう、ある年から急に変更されたように記憶しています。
横浜初等部も早々と高い競争率の附属小になりましたから、初年度から一次、二次の考査方式を選択したのは、見事な予測であったと思います。両校に相応しい生徒を選ぶ為に必要な考査だけを二次で行う方式は、保護者面接を行わない両校だけに合理的であり有効だと思います。
麹町に次いで長い期間運営していた当会の成城学園教室(二か所)の室長時代、北口側の成城八丁目の教室からバスで15分程度の距離に桐朋小学校があり、幼小受験生だけでなく内部進学補習の小学生を数多く指導しましたが、成城学園幼小の生徒同様子供らしい子供でありながら、どこか素朴で心の優しい子供の印象が強かったように思います。
桐朋小学校は、子供を人間らしく育てる「当たり前の教育」を目指し、毎朝学校へ行くことを楽しみとできるように、子供自らが取り組む姿勢を育む様々活動を行っているようですが、考査で必ず行っている個別考査や、個の制作課題だけでなく共同制作などを通じて、素朴で心の優しい子供を選んでいるからに違いないと私は確信しています。
私立附属小学校は、その学校に相応しいタイプの子供を見事に選んでいます。入学後、暫くすると保護者はそのことを理解することになるでしょう。
桐朋小学校で、人間らしく育って下さることを心から願っています。合格おめでとうございます。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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