平成30年度 私立附属幼稚園・小学校受験を終了して…part5
「幼稚園受験の結果を振り返って⑷ 暁星幼稚園篇①」
part3・4では、日本女子大学附属豊明幼稚園の受験について振り返りました。今回はカソリック系男子校附属幼稚園…暁星幼稚園(二保)の受験について述べてみましょう。
戦後の附属幼・小受験の歴史に於いて、数少ない男子校の附属幼・小として高い人気を維持してきた暁星ですが、現在三十歳以上の年齢となった出身者の保護者の職業が、商人や経営者中心であったことは、類似系の白百合学園同様あまり知られていませんでした。
現在では青山学院等に場を移しましたが、歌舞伎界などの伝統芸能家系の子供が目立つ附属幼小であったことも、当ブログでお伝えしてきました。幼少期から芸事の稽古や舞台公演がある為に、学業中心の生活を通しにくい伝統芸能家系の子供でも、義務教育の期間は通い続けられる場として暁星附属は貴重な存在であったと思います。
伝統芸能の世界とカソリック系宗教教育は、異なる世界観のように思われがちですが、修業の厳しさと文武両道の厳しさという共通項があります。加えて日本古来の伝統文化とフランス文化という文化的影響を日々受け続ける場という点でも共通項がありましたから、「宗教教育を通じた厳しさだけでなく、様々な文化を持つ家庭の影響に期待する商人家系」と「伝統芸能家系」が共存できたのも当然であったように思います。
しかしながら、現在では医師家系や大手法人勤務のご家庭が暁星附属幼小の主体となり、出身者や兄弟関係への配慮など無い選びの時代です。文武両道の厳しさは依然残るものの、学業中心家庭でないと通いきれない場と言えるのが現在の暁星と言えるでしょう。
part6では、平成30年度受験を通じて感じた、暁星幼稚園の考査や選びについて述べましょう。
part6に続く
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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