平成30年度 私立附属幼稚園・小学校受験を終了して…part1
残すところ筑波大附属小学校、お茶の水女子大附属小学校、学芸大附属竹早幼稚園の受験だけになった附属幼小受験ですが、私立の受験を終了して気の緩んだ子供状態の私も、そろそろ当ブログに対して気を引き締めて取り組もうと思っていますので、読者の皆様よろしくお付き合い下さい。
2008年リーマンショック、2011年東日本大震災…立て続けに起きた予期せぬ出来事が、ミニバブル的成長を続けていた私立附属幼小受験に多大な影響を与えた事は、何度もお伝えしてきました。
私立附属幼小受験は、景気の波に影響されやすいのが特徴です。しかも震災後の不安も加わり、1986年~1991年2月のバブル景気頃に大きく広がった附属幼小受験の保護者層を一気に狭めてしまいました。
東日本大震災以降の保護者層は、以下の三つが特徴でした。
①理系女子志望家庭
②共働き家庭
③勤務医家庭
「娘に資格を身につけさせたい」
「一生続けることが可能な職業に娘を就かせたい」…
以上は、カウンセリングや体験指導時に「勤務医や法人勤務の共働き家庭」のご両親からよく耳にした言葉です。
それは、不景気の影響をあまり感じなかった開業医を除く勤務医家庭や、大手法人勤務の女性の正直な願いであり、そこには母親でありながら職を持つ女性としての我が子への思いが込められています。
不景気感に包まれた時代は、「心の成長や人間性の魅力に繋がる育ち」よりも「将来の安定に繋がる道」が優先されるのでしょう、高学歴に繋る可能性の高い附属、就職率の高い大学の附属…これらの条件を満たしていないように思える大学附属系の幼稚園・小学校人気は著しく低下しました。
東日本大震災の記憶が徐々に薄れ、国内の景気回復傾向を感じるようになると「私立幼小の育ちを得たい。その上で中学以降の受験は本人の自主性に任せたい」「グローバルな社会で活躍できる人材に成長して欲しい」という言葉をよく耳にするようになりました。
受験家庭の志願理由が再び多様化傾向になり、その結果平成30年度の私立附属幼小受験は競争率UPの傾向になったように思います。
平成30年度の私立附属小学校受験の競争率データはお受験インデックスのようなサイトにお任せするとして、part2では私の教室の会員徒の受験を通じた、本年度ならではの特徴的な事例などをお伝えしようと思います。
part2に続く
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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