第5回模擬テスト添付資料から part3 育ちの質と考査内容の質

前回のブログで、女子平均点92点以下の子供で、目立つ有名校合格例を挙げてみました。…

女子の平均点以下の例をもう少し詳細に書き出してみましょう。

91点…筑波大附属・川村…

91点…筑波大附属・日本女子大附属(補欠)…80点…東京女学館

91点…学習院

91点…玉川学園

90点…成城学園・東京都市大学附属

87点…青山学院・光塩女子学園

86点…青山学院・東京女学館(AO)

84点…光塩女子学園・カリタス

83点…桐朋小・玉川学園

86点…青山学院・東京女学館(AO)

84点…光塩女子学園・カリタス

82点…聖心女子学院

82点…聖心女子学院・日本女子大学附属・西武文理

80点…カリタス・晃華学園


79点…桐朋小・晃華学園76点…筑波大附属

77点…国府台女子・開智


70点…田園雙葉

69点…聖学院・トキワ松

69点…学習院

68点…田園雙葉

63点…捜真


《この得点データを見た時の保護者の想像できる声を書き出してみましょう。》


「有名校でも低い得点で合格しているのは、縁故や親が出身者だからですよね…」


*このデータは保護者の素性が全て判明しており、上記で出身者の例は皆無です。皆さんの想像するような縁故関係も当然ありません。しいていうなら、「受験者の育ちの質が比較的高いから、合格している」と言えるでしょう。


例えば田園雙葉は70点と68点なのに合格しています。


「意外に低い得点でも合格するのねー」という声も聞こえてきそうですね…

この得点データでは親力の高さや、その学校に相応しい親か否かは読み取れないでしょうが、

田園雙葉は横浜雙葉と同様に長時間観察形式の考査を行い「雙葉に相応しい育ちの子供と、宗教教育を理解し、向き合える保護者」という視点で合否を決めているからこその結果です。

世に模擬テストの種類は数多く存在しますが、大手とか零細とかでの格差はありません。模擬テスト内容が総合力を判断する考査か、限定した学校の出題を想定した考査かの違いはありますが、「出題内容のクオリティの高さ」と「受験者の平均的な質の高さ」は合否判定の精度を高くするものだと確信しています。


低い得点でも合格できるのではなく、考査のクオリティが高いので平均点以下でも力量が高い子供が多いから合格しているのです。


もちろん残り二か月の時点での模擬テストですから、この位置にいる子供が現状のままとは言えません。早生まれの子供も含めて、上昇過程にいる子供の合格率が高いことを経験で知っている私としては、考査日まで子供の可能性を信じて努力を続けるご家庭を支え続けたいと思います。




        麹町慶進会  塾長 島村 美輝         
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