例年一月の二週目から、就学前クラスの指導をしています。
再び懐かしい顔が揃いました…年を越してもやっぱり「けいしんかいの子供達」です。
年長クラスの授業では文字の読み書き指導はありませんが、最近は年長児で読み書きが出来る子供がほとんどで、サマースクールの絵日記でも、初日から達者な文章を書く子供も珍しくありません。
でも、就学前クラスでは国語の「音読」指導を大切にしています。
国語力を身につけるには作文を書くことが一番なのですが、文章を音読することによっても身につけることができるそうです。文章を実際に声に出して読むことで、文章がどのように構成されているかを知ることができるからです。
例えば、日本語には「てにをは」という助詞や助動詞があります。「てにをは」をどういった時にどんな形で使うのかが分かれば、文章の読み書きが上達します。
「てにをは」は伝えたい内容や、後ろに続く文章によって使い分ける必要があります。理屈で学ぶものではなく、音読の繰り返しで感覚として「慣れて」いくものなのですね。
もう一つ大切にしているのは、漢字の「書き順」です。近年、多くの日本人にっとて文字は「書く」のではなく「打つ」ものになっています。入試でさえ書き順を出題するのは私立が目立つ程度です。
書き順が存在する理由は、書き順通りに書くときれいな字が書けるからです。日本人だからこそきれいな文字を書けるようになり、日本の文字の美しさや意味を理解できる人になって世界に羽ばたいて欲しいものです。
今日は、最後に実験を行いました。一昨年、ストローをティッシュでこすり静電気を発生させて、千切ったティッシュをくっつける実験を行いました。今年はビニールテープを裂き、何回もティッシュでこすって静電気を作りだす実験です。
裂いたビニールテープが手にくっつくので大騒ぎです。
週一回2時間の授業ですが、国語・算数・実験…小学校受験の学習を積み上げてきた子供達は学ぶ姿勢が出来ているので、指導内容が違っても理解が速いですね。
中学受験の個人指導も長年続けてきた小学校受験主任にとって就学前指導はお手の物であり、理科の実験指導の大切さも理解しています。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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