た休日中に机上に積み上げられた願書を自宅に持ち帰り、目を通すと気になる点が沢山見えてきます。
例えば第一志望校(園)の願書は、何故この附属の育ちや学びが必要なのかが、熟慮の上で記入されているのに、併願校(園)では明らかに研究不足であり、聞こえの良い浅い言葉が羅列されていたり、我が子の様子や育て方の具体例や理念ばかり羅列されていて、大切な志望理由が目立たない程度の願書をよく見かけます。
また、幼稚園受験なら幼稚園に通わせたい理由、小学校受験なら小学校から学ばせたい理由が必要なのに、経験がない為に中学や高校のような将来像に視点を置きすぎた願書もよくあります。
そもそも子供の考査は何故行っているのか?
保護者だけを合否条件にするのであれば子供の考査や幼稚園受験の親子考査など無用なわけで、子供をじっくりと観察し十分な発達を身に着けているかを見極めるために考査をしているのです。
家庭や周囲の環境に於ける親の目で判断した我が子の様子やエピソードを並べ立てても無意味であることを理解していないのだろうな…と想像できる願書もよく見かけます。
印象に残る願書ほど盛り込みが少なく、伝えたい事を絞り込んだシンプルな願書です。
無用な部分を削り取り、読み手が一読で理解できる願書です。
もちろん備考欄等を上手に利用して、伝えたい内容の背景や裏付けに繋がる事情も怠らないものであることが条件ですが…
面接担当者が質問をしたくなるような印象的な願書には、そう出会えるものではありません。
だからこそマニュアル的ではなく、そのご両親にしか書けない願書に仕上げるために、適確なアドバイスする私達のような存在が必要なのかもしれませんね…
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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