志望校・志望園の絞り込み方について(7)
子供基準で絞り込む 幼稚園篇② ミッション系附属
A:自然体でいられる園
B:気持ちの切り替えを必要とする園
前回は、子供の魅力を十分に出し切るために、上記のABの園のタイプを見極めておく必要性を伝えました。今回はミッション系附属を選択した時の絞り込み方について考察してみましょう。
国内に220以上ある私立附属小や系列幼稚園の中でも、ミッション系附属幼小は私立らしい私立であり、女子校や男子校の別学も多いので目立つ存在です。
体験やカウンセリングを通じて、ミッション系附属出身者と対話を重ねて参りましたが、福岡雙葉、静岡雙葉、小林聖心、湘南白百合、函嶺白百合…のような東京から遠く離れた地域のミッション系附属出身者も珍しくありませんでした。
その経験を通じて、母校である附属幼稚園や小学校に、我が子も通わせたいと思う出身者の割合は高く、母校の影響力は極めて高いと感じざるを得ません。
勿論例外が無いわけではなく、某ミッション系附属出身者に限っているのですが、約半数以上の母親が我が子は通わせたくないと思う例もあります。その附属人気は高く、現在志願者数も多いだけに気になる例外です。
その理由を、前回の「B:気持ちの切り替えを必要とする園」となってしまう家庭の割合が高かった為と私は確信しています。ご両親からすれば「我が家系に無い育ちの環境」を求めた結果であり、中学受験で自由を奪われてしまった経験故に、大学受験の時期までは幼小附属から一貫校に通わせたいと考えるのと類似の理由のように思います。
それでも、日本の平均的な家庭の育ちでは身につかない、立ち居振る舞いや自分に厳しい姿勢、目的達成まで継続可能な集中力、目上の方々に対する気配りetcを求めてカソリック系附属幼稚園を志望されるご両親は多いのです。
また、豊富な行事や課外活動を通じて備わる行動力や社会性、宗教教育を通じて育まれる他者への思いやりetcを求めてプロテスタント系附属幼稚園を志望されるご両親も少なくありません。
ミッション系附属幼稚園の中で、カソリックとプロテスタントどちらの濃い影響を望むかは自由ですが、我が子を磨き上げた結果、我が子の姿が以下のABどちらのタイプに育ったかの判断も、親の属性の一致条件に加えて志望園の絞り込みをすべきであると私は思います。
A:場の変化に対して気持ちの切り替えが可能であり、その凛とした姿が魅力的
な子供。
B:自然体で切り替えは不得手だが、自然なそのままの姿が魅力的な子供
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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