附属幼小を受験される母親からの相談は様々です。願書や面接は当然として、結構多いのが願書の家族写真、そして面接や考査時の服装や持ち物です。
私は男性ですので、せいぜいご主人の服装程度ですが、母子の「装いや持ち物」に関しての相談は、受験主任達が一手に引き受けています。
パーティのドレスコードを主催者に確認することはよくありますが、考査や面接に臨む際の「装いや持ち物」を幼稚園や小学校に確認する保護者は稀だと思います。
「常識の範囲内で…」というのは便利な言葉ですが、その常識がわからないから、私達への相談が頻繁なわけで、「子供が頑張っているのに、親が非常識と思われて好まれなかったら…」と思う親の気持ちも分からないではありません。
実は「お受験」なる言葉がポピュラーになるまでは、写真や考査に臨む装い、持ち物に関してのご相談は少なく、自己判断で臨むのが普通でした。しかしながら、「常識の範囲内であれば問題ないでしょう…」というような解答で満足する保護者は近年では少数派です。
「青山学院の両親面接ならば…」とか、「雙葉学園の家族写真ならば…」のように具体的かつ迷いが生じないような解答を示さないと、保護者の不安は解消されず先に進めないのです。
ところで、恵比寿に「Kirosch Blute(キルシェ・ブリューテ)」という「お受験グッズ」専門ショップがあります。
「願書の写真なら伊勢丹でなくては!」「ファミリアの子供服だと合格するのよ…」「銀座サエグサじゃなくちゃ…」のような根拠のない話が伝播する世界です。
「無地の靴下やハンカチ」「両親面接時に常識的なバッグ」「考査時の上履き」「好まれる親子の装い」…の入手で右往左往するぐらいなら、このようなショップを利用する方が利口かもしれません。
ただ、どのご家族も似たような装いになれば、選ぶ側にとって人的魅力の優劣判断がつきやすくなることを、保護者が自覚しなくてはならない事は間違いないでしょうね。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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