森村学園小学部の複数合格報告を頂きました。

10月28日(月)森村学園初等部の複数合格報告(補欠含む)を頂きました。

 

今年は特に会員の受験者が7人と多く、ほとんどの生徒が補欠以上の結果が出ていました。

 

受験者数の多い学校なので合格家庭の辞退者も多めですが、当会の模擬テスト(総合回)で平均点の位置だと当落線上五分五分です。神奈川の大学受験校である桐蔭学園や、受験機会の多い埼玉県の附属小と違い、男女各一日ずつしか考査を行わない為、合格可能レベルが高い位置にあることをこれまでの合格データは示しています。

 

そのせいか、森村学園初等部が補欠や不合格となっても東京都の大学附属に合格する例が当会ではよくあります。模擬テストの成績が良くても、初めての経験となる10月の大学・中学受験校に対する甘い考えは不合格に繋がります。その結果は、全ての学校に全力で向き合う大切さを教えてくれると思います。

 

考査方法は他の大学附属受験系附属小のようにペーパー以外に制作・絵画・巧緻性・運動・行動観察・親子面接…の選抜方法を広い領域から出題しています。特にペーパーは小冊子(25問以上)で出題されますから、しっかり準備を重ねておく必要があります。

 

当会では、青山学院や立教小、幼稚舎のような行動観察考査を重視してきた附属との併願者が多く、ペーパー出題にも対応できる子供である事を示しています。

 

開智や西武文理、昭和女子大附属昭和などの語学教育や、実験や実学重視の東京農大稲花小学校のような特色がはっきりしている附属小の人気が近年高まっています。また、「授業公開をしている学校しか受験しない」と決めている保護者も増えてきており、私立附属への期待も多様化の時代と言えるでしょう。


以前から授業公開を年二回も行ってきた森村学園は、「初めて見学したが想像以上に良かった」「広大な敷地でびっくりした」の声をよく耳にしてきましたが、コロナ禍の時期でも、5回のオンライン相談会や、個別授業見学会を実施するなど、「理解の深いご家庭に来て頂きたい」という先生方の気持ちが伝わってくるようです。

 

幕末から実業家として日本経済界と、慶應・早稲田大学や北里研究所などを援助を支えてきた創立者・森村市左衛門が、東京高輪の私邸で1910年に幼稚園と小学校を開校したそうですから、創立100周年を2010年に迎えた伝統ある小学校です。

 

1951年に横浜市緑区長津田町に移転し、中学、高校を創設ながら歴史を刻みました。私が若い頃、年配の方に「森村は以前東京にありましたよね、当時は…」とよく聞かされましたが、神奈川の私立附属校として既に70年近く過ぎました。

 

森村学園初等部は系列中学への内部進学率は90%ですから、12年間の大らかな育ちを得た上で、大学受験の結果も求める比較的裕福な家庭が多いのが特色です。

 

伝統ある私立校はどのような時代になっても、軸足をしっかり持った教育環境を維持しています。当会の卒業生の姿から、森村学園初等科部がその象徴的な小学校であることを確信しています。

 

 

 

 

 

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