園や学校の説明会や案内書等から読み取れる「キーワード」に繋がるエピソードの記述が必須条件と信じている方は多いものです。
「高尾山や富士山に家族全員で登頂した時の達成感」「休日は動物園や水族館、時にはハイキングなどに家族で必ず出かけ体験を重ねる」「田や畑を借りて苗から育て収穫の喜びを得る」「父子でランニングを続け、目標をクリアした」etc
上記のような家族のエピソードを、私も数多く見てきました…
エピソードの多い願書ほど、志望校や園の育ちや学びの何を望んでいるのかについての内容が浅く、しかもその背景にあるものも読み取れない願書になりがちです。
幼少期の成長に必要な事の大部分は、日々の生活にあります。家庭のエピソードの類は家族の思い出作りになるかもしれませんが、子供の成長にとっては小事です。
子供は日々の繰り返しである「定点観測可能」な行動の繰り返しで成長します。例えば家事のお手伝いなどはその典型です。
投げやりで、いい加減な姿勢であれば、その姿勢を直すために何を伝えるべきかを考えることで、親の成長にも繋がります。
近所の見慣れた道を、風雨の中や暑さ寒さの中で共に歩み続けた経験は「精神力を鍛え、五感を磨く条件」です。
また、年齢差のある子供達の集団遊びや活動は社会性の成長を促します。子供は遊びが仕事のようなものですから、ロバート・フルガムの著書の「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」ではありませんが、公園等の場での集団遊びや活動経験は、社会で生きていく為の条件を身に着けることに繋がります。
費用もかからず地道ではあるけれども、個や集団の豊富な経験はそれらの大切さを理解している保護者に育てられた子供達は幸せです。
何故なら私立附属の幼稚園や小学校で大きな成長を可能とする子供の条件だからです。それらの大切さを理解し実行してきた保護者の言葉は相手の心を掴むものです。
願書で全てを語る必要はありません。何故面接の機会を設けているのかをよく考え、願書に向き合って欲しいと思います。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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