毎年のことなのですが…

「受験準備を一年以上続けてきたのに、我が子が伸び悩んでいる」

「親の準備で困っている」

「急に受験をすることになった」

等の理由で、５月のGW以降から夏期講習直前の時期に入会希望のご家庭の相談を受けます。

そんな時期に！と思われるかもしれませんが実は珍しくないのです。

「当会は駆け込み寺ではない！」だと思うのですが、困っている方を突き放せない気持ちもありますし、一年以上も準備をしてきたのに伸び悩んでいるのには理由がある筈ですから、受験準備への向き合い方を変えれば何とかなるのでは？と思う事もあって、「お人好し」になってしまうことが多々あります。

もちろん「子供の発達が著しく遅く、準備が間に合わない」「ご両親による家庭学習が望めない家庭環境」「パートナーに理解を得られないまま見切り発車をした」「私立附属の保護者に必要な余裕が無い」等々で、今回は受験を見送るべきと判断した場合は、正直にお伝えしてきました。

「売り上げに繋がれば良いから預かってしまえ！」のような考えは毛頭なく、お断りして冷たいと思われることもあるかもしれませんが、「やってみなきゃわからないじゃないですか？」という程、楽な準備ではありませんし、長い期間通って頂いている子供達の足を引っ張る存在にさせるわけにもいきません。

残された時間が6カ月を切った時期の新規の入会は、既存会員にとっても新規会員にとっても意味のあるものにすべきなのです。

様々な理由で知育だけでなく社会性の発達が遅れた子供や、理解不足の家庭の面倒を親子共に見る事が、順調に仕上がりつつある親子にとって大きな学びになることを是非理解して欲しいですし、私立や国立附属の生徒や保護者らしさを身に着ける為に不可欠のものだと私は確信します。

しかしながら、今年受験をされるご家庭にとっては「学びの環境を変えたり」「ゼロからのスタート切る」のならば、どんなに遅くともGW前の入会を切にお願いします。

中学受験ならば、小学校6年からの塾替えであり、受験準備で塾に通うようなものです。一年以上の準備期間で身につけた下地の差は大きく、埋めることの大変さは準備に向き合って初めてわかるものなのですから…