志望校・志望園を選ぶ視点(21) 塾長の立場からの視点 part5

志望校・志望園を選ぶ視点(21)

塾長の立場からの視点 part5

 

 

①自身が附属育ちなので。

②職場の同僚や親族、友人が通っている。

③近所や同じマンションに附属生徒が居住していて、その様子を見て。

④中学受験志望であったが、小学校時代を受験の為だけに費やす事に疑問を感じたり、不安を感じる。

⑤系列高校の大学受験の実績が良いので。

上記は、前回までに発信した志望校(園)決定の理由です。今回は⑤以上に受験者数を増やしている印象がある⑥の選びについて述べてみましょう。

 

⑥中学受験の実績が良いので

 

一月から始まる関西の中学受験者数はますます増加しているようで、全国一位の難易度の灘中学でも難化傾向が続いているようです。

 

関東の中学受験は二月から始まりますが、中学受験が一般化した東京では、私立中学への進学率は19.81%。23区に限ると25%だそうですから、なんと四分の一以上の小学生が私立中学受験に挑戦したことになります。

 

私立・国立附属幼稚園や小学校から大学(高校)までの一貫校に入学(園)した子供は、ほぼ全員が大学まで通学するものというイメージが残っている附属幼小受験ですが…

 

⑤系列高校の大学受験の実績が良いので。の例に挙げた、白百合や東洋英和、成蹊のように系列大学に進学が可能だけれども80%以上が他大学に進学する附属校だけでなく、一貫校のイメージが強い附属小学校から中学受験をするケースも増えてきました。

 

以前から男子の中高受験率の高い学習院だけでなく成城学園、青山学院のような一貫校から他の中学に受験をするケースは年々増えています(学年によって増減はありますが)

 

医学部のない大学の系列小学校に通う医師家庭の子女が中心なのは当然ですが、本人の意向でというケースも増えていて、「我が子から受験願望を突然聞かされて戸惑った…」という話もよく聞きます。

 

「受験準備のスタートは小5」「機会の多い行事も全て参加して」という厳しい条件を克服して、御三家を代表とする中高一貫大学受験校や早慶に合格することも多く、親からの要求ではなく「本人の意志」というのが如何に大事であるかと改めて思います。

 

「私立附属幼小の育ちの影響を身に着け、その後の受験は本人の意思に任せる」は、高学歴の保護者の方に増えている考え方ですが、我が子も高学歴になる筈と信じているからこその余裕の選択だと思います。

 

しかしながら「中学受験の経験に価値あり」と自身の経験で確信している親や、「とにかく高い学歴を身に着けて欲しい」と願う親にとっては、上記のような余裕ある子育てへの関心は薄く中学受験至上主義ですから、「公立小学校に通い、低学年から予備校で受験準備を始めて志望校合格を目指す」という方針が一般的でしょう。

 

「生徒のほぼ全員が中学受験を目指す私立附属小学校で中学受験を目指す」

 

これは中学受験を希望する家庭ではあるが、中学受験の弊害も気になる家庭にとって理想的な選択となってきました。

 

しかしながら、東北大震災以降の不況下に生じた私立人気低迷でつまづき、以前にはありえなかった各学校説明会前の時期に行われるようになった「沿線や宗教校などの同条件を満たす合同説明会」「幼稚園・塾用説明会」というポジティブな姿勢を生み出したのも確かで、コロナ禍のリモート学習対応等々の良さによる私立人気の高まりもあって、「低学年の人的教育の上で予備校任せにしない学校が主体の中学受験準備」が可能な私立附属小学校の人気が定着したと思います。

 

系列中学のない国立学園(国立市)や、系列中学あっても大半が他校に進学する精華小(神奈川県神奈川区)、洗足学園(神奈川県高津区)、都市大付属(世田谷区)、宝仙学園(中野区)サレジアン目黒星美学園(目黒区)星美学園(北区)淑徳小(板橋区)聖徳学園(武蔵野市)聖徳大附属小(千葉県松戸市)日出学園(千葉県市川市)品川翔栄(品川区西大井)…が中学受験に実績のある私立附属小学校です。

 

会員以外のカウンセリングでも、中学受験校選びについての相談も増えており、関心の高さを感じますし、第一志望にする家庭も珍しくありません。

 

ただ、上記の小学校の系列幼稚園受験の人気はそれほど高いわけではなく、近いから入園した程度の理由の家庭が多く、幼稚園受験は白百合、豊明、雙葉、暁星、学習院幼稚園等が主流なのは以前と変わらずの感があります。

 

幼稚園・小学校受験に関わって40年になりましたが、面談や外部生カウンセリングを通じて多様な職業や家系のご家庭の志望校(園)相談に関わってきました。

 

私たちは、志願校選択だけではなく、中学受験校受験の必要性の有無に対しても回答をすべき立場です。ご両親それぞれの育ちや、家系、職業や教育への考え方等を確認するだけでなく、人柄や社交性なども感じ取りながら、最良の選択をすべきだと考えています。

迷いの内容は様々ですが、どうぞ遠慮なくご相談ください。お待ちしています。

 

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麹町慶進会 塾長 島村 美輝         
〒102-0084東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
Tel 03-3265-7774 / Fax03-3230-4737
http://www.keishinkai.ne.jp/

 

塾長カウンセリング 対面&リモート 受付 | 麹町慶進会志望校(園)選択、願書・面接準備等の幼小受験に関わる相談から子育てアドバイスまで、ご両親の多様なご相談に対して対面でお応えしてきた塾長カウンセリングですが、教室に足を運びにくいご家庭へのサービスとして、リモートカウンセリングをご用意いたしま...リンクwww.keishinkai.ne.jp

 

 

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