「企業勤務家庭」の次は「企業経営者や商人家系」です。

企業経営者や商人は、勤務医や企業に勤務するご家庭と違い、創業者から受け継ぐ企業理念や商いの在り方、企業承継者としての学びや人的影響が不可欠です。

慶應幼稚舎や青山学院、立教小、成城学園のような経営者割合の高い附属は、私立らしい私立であり、公立校にはない濃い人的影響が得られる場です。類似する保護者層からの影響も大きい場であるからこその特色と言えるでしょう。

教職員は、全ての生徒の学業成績、性格や行動面を理解し、保護者との関りを通じて素性だけでなく家庭の有り様さえ知ることになります。

これは系列校以外の移動がほとんど無い、私立附属だからこそ可能なことであり、各生徒の素性を理解しているからこそ可能な導きを継続します。

上記の附属校は大学までの一貫校ですから、大学まで通うことも可能ですが、本人の意志や教師の勧めで系列校に進学せず受験することも可能です。

一貫校は大学まで進学するものと思い込んでいる方が多いようですが、高校や大学進学時に留年もありますし、成績が足りず進学できないことも珍しくありません

しかしながら学校側は、受け皿となる学校についても面倒見が良いですし、経営者の子女だからこその導きに手抜きはしません。

附属の幼稚園や小学校は将来の人物像の基盤を作るための育ちの場です。何らかの理由で他校に進学したとしても、影響力の大きい故郷を失うわけではありませんし、友人達との関係は生涯続いていくものです。

ご夫婦それぞれが、家庭の軸足をしっかり見極め、イメージだけの薄い見方ではなく、宗教教育の有無や男女別学による影響や、平均的な家庭層や、教職員の人的影響との相性を見極め、相応しい場所を選んで欲しいと願っています。

ただ、１００％相応しい附属などあり得ないことを忘れずに…

麹町慶進会　塾長　島村　美輝　　　　　　　　　
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