志望校・志望園を選ぶ視点⑾
小学校受験編③ 受験例B
【受験例B】
今回は、受験日程例①と同年度に当会の第4~5回模擬テストでCランクの上位の結果を出している女子会員の詳細な日程も含めた受験例を紹介しましょう。
*第4回は八月末、第5回は九月中に実施しています。
Aランク ⇒101点以上(140点満点/平均は約85点程度)
Bランク ⇒ 91点以上
Cランク(上)⇒ 81点以上
Cランク(中)⇒ 71点以上
Cランク(下)⇒ 61点以上
Dランク ⇒ 60点以下
赤字は実際に考査に臨んだ小学校です。
黒字は出願しましたが、欠席です。
【10月12日】 森村学園(面接) 14:00~
【10月21日】 東洋英和(面接) 15:15~
【10月26日】 森村学園(考査) 8:40~10:30
【11月1日】 青山学院(一日目) 9:20~
【11月2日】 東洋英和 8:00~
学習院初等科(考・面) 8:20~
【11月3日】 考査無し
【11月4日】 青山学院(面接) 17:20~
【11月5日】 青山学院(二日目) 8:30~11:30
☆合格校 青山学院初等部
★入学校 青山学院初等部
【志望校決定の特徴】
①大学附属系小学校の志願家庭に好まれる大らかな校風が特徴の大学受験校の森村学園を選択し、11月の本命に備える為に受験をする。
*ペーパー力の不安定さを解消できずで結果不合格。親子共に考査の厳しさを味わうが、後の東洋英和や青山学院の面接に学びの多い機会であった。また、初めての考査への緊張感で実力が出せていない我が子の姿を確認し、模擬テストの結果が正直であること事を理解できた事も財産となった。
②無宗教&プロテスタント
共学&女子校…という選択。
*子供の育つ人的環境に対する思いと、両親の属性。出題傾向も考慮した上でカトリック校を外している。
③中学受験校の選択をしていない。
*中学受験経験者ではあるが、その経験があるが故に中学受験の準備をしない育ちを望む。
④大学附属系の選択重視だが、敢えて早慶附属小学校を外す。
*本命の絞り込み方が堅実であり、結果を出すことが最優先と考える賢明な両親と言える。
⑤併願校が少なめで余裕のある日程。
*受験の機会を通じてのご家族の成長は貴重なものですが、過密日程は親子共に疲弊を呼び込んでしまうことが多く、力量が発揮できなくなる例をよく見かけます。
「両親の属性の一致優先受験」の典型的な例です。受験例Aと同様に青山学院初等部に入学する事になりましたが、合格へのアプローチは全く異なるものと言えます。
前回発信した受験例Aは、プロテスタント校ではあるものの保護者層の違いなど異なる点が意外に多い青山学院と東洋英和の両校を子供の力で合格した結果ですが、青山学院に対しての両親と学校の属性の一致は、今回の受験例Bのご家庭の方が遥かに高く、ペーパーよりも行動観察が得意であった子供にとっても最良の選択になったと思います。
受験例Bのご家庭の今回の考査を通じ、ご両親が最後まで払拭できずにいた東洋英和に対する違和感と、ペーパーの力量不足は不合格に繋がってしまいましたが、考査や面接を経験しないと理解できるものではありませんし、青山学院の方が合格の可能性は高いと判断し、その理由についてご説明してもなかなか受け入れにくいと思います。
その意味でも森村と東洋英和の受験は、青山学院合格の為に必要な機会であったと言わざるを得ません。ご両親が真剣に向かい合った受験に、無駄な事など一つもないのです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
〒102-0084東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
Tel 03-3265-7774 / Fax03-3230-4737
http://www.keishinkai.ne.jp/
【新年長児対象 冬期講習】
【新年長児対象 新年長児発達診断テスト】
コージアトリエ『ご家族で取り組むお受験スタイル』 - YouTube