志望校・志望園を選ぶ視点⑵
自身の育ちの履歴を把握する。
☆自分自身の育ちの履歴
⑴家柄や家系・学歴・祖父母、両親の職業や学歴と人物像
⑵職業及び趣味や活動の履歴
⑶地域社会や学校、両親の繋がりを通じて深く関わった人物からの人的影響
上記の⑴⑵⑶は親自身の育ちの軸と言えるものです。この軸を基にして我が子の将来の人物像への願望を持つのが親というものです。
衣食住を用意し子育て環境を整えるのは親の義務ですが、将来の人物像への願望をかなえる為に、我が子に大きな影響を与える幼少期(十歳位まで)の人的環境を用意するのも親の務めです。
我が子に親離れをさせ、社会性を磨く為に必要な環境の第一歩は幼稚園や小学校の選びです。両親が働く為に我が子を預ける保育園の選びも、長時間の保育だけに大切です。
幼稚園や保育園、そして小学校の選択は、我が子の将来の人物像に大きく影響を与える場であり、我が子にとっての育ちの軸が育まれる大切なものです。
それが親の育ちの環境に近ければ、属性の一致を感じ親にとって居心地の良い環境ですが、自身の育ちと大きく異なる環境を選ぶことで、次の世代で家系の在り方を大きく変えたいと思う方にとっても大きな影響力を持つ場なのです。
これは、附属幼小の人的環境が、我が子だけでなく親にとっても影響が大きい場所だからです。
どのような人的環境を得たいかの視点を持つための条件は、自分自身の育ちの履歴を分析し把握することです。しかもそれは両親それぞれの生い立ちが異なるのですから別々のものであってかまわないのです。
「夫婦同じ考えです…」とはよく聞く言葉ですが、「本当にそうですか?合わせているだけではありませんか?」「その方が丸く収まるから現時点ではそう言っているだけではないのですか?」と私はよく確かめます。
「夫婦は同じ考えでなくては先生に気に入られないと聞きました。」それは実態のない都市伝説のようなものです。
自己分析をし、とことん夫婦で対話を繰り返して初めて、共通の思いだけでなく異なる点も浮き彫りになるものです。
志望理由も夫婦が全て同じであるなんてことはあり得ないのです。だから私は志望理由をご両親それぞれに最低二つ以上用意して頂くのです。
願書に全て記入する必要はありません。記入者が書いた理由以外の志望理由をパートナーに確認したり、書き手の思いに対してどのように思われますか?等々の質問をよくされるのが面接です。面接は文章で書ききれない内容や、理由の裏付けを確認する為の場でもあるのです。
私立附属は、良き理解者である保護者層と教職員が固有の校風や園風を育んできました。
子供が入園、入学条件を満たしていても、附属固有の校(園)風との親の属性の一致や、両親の志願理由とその裏付けが合否に大きな影響を与えるものです。
しかも人気校(園)であればあるほどその違いは著しいだけに、自己分析で育ちの履歴を理解することを避けて通るわけにはいきません、それがご両親それぞれの考えの軸に繋がるものだからです。
『志望校・志望園を選ぶ視点⑴』で述べた、説明会や公開授業や行事見学の視点軸を持つための必要条件であることも理解してください。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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