11月5日(日) 成蹊小学校の複数合格報告を頂きました。
近年の私立小学校志願家庭は、大学進学に関して自由度の高い系列高校か、他大学を受験する生徒が大半の系列高校に進学できる附属小学校が好まれる傾向が高くなっています。
成蹊高校の系列大学進学率は20%、他大学への受験は80%だそうです。高校の先生が他大学への受験を勧める傾向もあると在校生の保護者から耳にします。
私は、成蹊大学とのサークル交流を通して知り合った成蹊小出身の友人が多いのですが、彼らの時代は成蹊大学への進学が大半でしたから、40年以上の時を経て真逆の大学進学結果となっています。
その理由は、当時の成蹊小学校が保護者重視の選びであったのに、ある時期から子供重視の選びになり、自然に学歴意識の高い家庭が志願者の主流になっていったからと私は思っています。
暁星や白百合が商売人や医師でも開業医の家庭が主流であったのに、同じ頃から法人勤務や勤務医中心になっていたのと似ています。
近年、筑波大付属小学校の受験について知識を積み重ねていて、11月中旬から指導を始める「国立小学校受験対策講習」の教材や指導に生かしているのですが…
ペーパー出題が二、三枚で巧緻性や制作系の出題を通じて、思考力や生命力に長けた子供を選ぶ傾向が類似していて、躾の良さや扱いやすい子供である必要がなく、保護者層に拘りがない点など類似性が両校に多々あることを感じます。
成蹊小や筑波大附属小学校に合格した子供で、その中でも人的魅力に長け、存在感を強く感じる子供が慶応幼稚舎に無縁で合格する結果が多いことを経験で知っているだけに、附属小学校の先生方が魅力を感じる子は共通であり、合否の結果の違いは保護者層の違いによるものが多いことを確信します。
さて、成蹊小学校が、大学までの一貫校の附属小学校でありながら、高学歴の保護者に好まれ続けるのは、小学校から大学までのワンキャンパスの環境で無農薬農業に取り組み、行事の多さも目立つ私立なのに他大学進学率が高率だからでしょう。
筑波大学付属同様、ペーパーの枚数も二、三枚程度と多くはないけれども難度が高い為に、ペーパー重視の準備をするご家庭が多くなりがちですが、行動観察も重視しているからこその二日間校です。どちらか一日の得点を落としすぎると合格は望めません。
昨年から掲示板発表からwebでの発表となったので、確実ではありませんが、繰り上がり合格可能性大と告知された5人程度の補欠発表があります。
*補欠合格の子供は、昨年は11月中に繰り上がり合格した事例があります。それ以降は不合格の子供に追加合格の一報が続き、二月末まで続くことがあります。併願合格後、入学校を決められず越年してしまう家庭があるために、忘れた頃に追加合格の一報が来る事は私立ではよくあることです。気持ちはわかりますが、追加合格を待ちわびているご家庭の為にも早めに結論を出しましょう。
近年、当会では合格者の多い成蹊小ですが、今年は志願者が少ない為少数の合格となりました。追加合格例も多いので、親御さんと共に私たちも待ちたいと思います。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
〒102-0084東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
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